2011/02/09

K-TEN

写真でマイクを握っているのは友人の二宮氏。
日本のルアー界の重鎮。
氏が考案した重心移動システムはいまやどのルアーにも搭載されているほど。
簡単に説明すると、
中にマグネットボールが挿入されていて、
そのボールが前後する際の重心移動によって圧倒的な飛距離を生み出すというシステム。
ルアー界にとっては素晴らしい発明といえる。
サイモン アンダーソンが考案(実は、その以前から完全ではないアイデアはあったのだが)したトライフィンくらいの衝撃的なアイデアだったかもしれない。
クアッド、ツイン、いろいろフィンシステムが発案されるが、いまだトライフィンの牙城が崩れないように、二宮氏が考案した重心移動システムもまた、長い間アングラー達に支持されるアイデアであることは疑う余地が無い。
そんな二宮氏がウナジンにやって来た。
私達が開催している南房総シーバスチャレンジ納会にゲストとして参加してくれた。
久しぶりの友人との会話は弾んだ。
二宮氏は近くの民宿に宿を取り、翌日ショップを表敬訪問してくれた。
「あー、本物はこのくらいの狭いスペースじゃないと扱えないよねぇ。
 もっと広いスペースだと、あれやこれや気に入らないものまで置かなきゃいかんからね。
 このスペースで30年やってきたんですねぇ・・・・
 私もね、
 安い労働力に頼って海外生産のルアーに気持ちが揺らいだこともあったんですよ。
 でもね、そこはだめなんだよね、ふんばらないと。
 自分が頑張ってきた意味が無くなっちゃうじゃない?」
サーファーの友人ではないけど、こういう友人の言葉が自分に勇気を与えてくれて海へと向かわす原動力になる。
昨日、その海でサーファーの友人のセーノ君に会った。
自分でシェイプしたボードの試乗をしていた。
「まだまだぜんぜんダメなんですけど、ビギナー用に、どこの誰が作ったかわからない粗悪品よりは幾分マシなのかな?なんて思ってます。まだまだ勉強ですけど・・・」
そんなことを言っていた。
ここにもサーファーの良心が垣間見えて、少し嬉しかった。
モノつくり、そこに気持ちを注入すること、
そういうのを私達はすでに忘れてしまっているのかもしれない。
サーフショップというものもそういう点ではモノ、イキモノといえる。
オーナーの気持ちひとつでどのようなものにも変化する。
最近、私のショップもたるんでいる。たるみきっている。
くだらない陸上でのゴタゴタが多すぎる。
まっすぐ海に気持ちが向いている奴なんて一握り、ほんの数えるほどだ。
「更生施設のようですね」誰かが皮肉を込めてそう言った。
それもこれも自分の気持ちの足らなさなんだと反省しているのだけど・・・・・
自分の気持ちがしっかり海に向いていれば、
そうじゃない奴らはおいそれと入ってくることが出来ないスペース、
サーフショップとはそういう空間であるはずなんだよな。
モノつくり、これはなかなか簡単にできることではない。


二宮氏が考案、発売するルアーには日の丸とmade in japanの文字が誇らしげに記載されている。